SQLServerなどのデータベースを導入している企業は多数ありますが、セキュリティの約束事を守ればそこから簡単にデータを取り出すことができることはあまり知られていません。
データベース構築はプロのシステムエンジニアに任せ、データの集計についてはユーザが行うことで、システム開発コストの削減やデータのさらなる有効利用が可能になります。
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データベースからデータを取り出す仕組み
一般的な業務システムは、データを格納するデータベースと、データベースとデータのやりとりを行う業務アプリケーションとで構成されています。
パッケージソフト/オーダーメイドのいずれにおいても、業者に依頼してシステムを導入する際には、以下の作業を行います。
(1)サーバマシンにデータベースソフトをインストール
(2)サーバマシンに業務データベースを構築
(3)クライアントマシンに業務アプリケーションを配布(Windowsアプリの場合。Webアプリの場合はこの作業が不要になります)
(1)のデータベースソフトの種類について代表的なものを挙げると、Microsoft SQLServer / Oracle / MySQL / PostgreSQLなどがあります。
(2)は、データベース初期化の命令を実行する作業です。これから中身を入れるために、データベースの器を用意します。
(3)の業務アプリケーションは、システムの仕様に基づき開発されたプログラムを、実行可能な形式に変換したものです。
このプログラムが実行された状態で、ユーザが伝票入力すると、データベースにデータが格納されます。
データベースに格納されたデータを取り出す際にも業務アプリケーションを利用しますが、業務アプリケーションの代わりにExcelを利用することができます。
クライアントアプリケーションがデータの要求を行い、サーバアプリケーションがそれに応じてデータの送信を行います。
このことから、以下の条件が必要だということが分かります。
・サーバアプリケーションは常時起動していること
・クライアントアプリケーションとサーバアプリケーションが通信できること
・サーバアプリケーションは、不正なアクセスを防ぐこと(クライアントアプリケーションは、正式なアクセス手段を知っていること)
・クライアントアプリケーションの利用者は、サーバのデータベース構造を知っていること
これらの条件を満たしている状態であれば、データベースからデータを取り出すことができます。