壁掛けディスプレイなど、大きなPCを置けない場所でサイネージを実現する方法の一つとして、ワイヤレスディスプレイを使う方法があります。
最近は安価なアダプタが出回っており、気軽に利用できるようになりました。
本記事では、無線HDMIアダプター「AnyCast」を使ったワイヤレスディスプレイの設置方法を説明します。

 2020年11月13日 公開  2020年11月24日 更新

ワイヤレスディスプレイの規格などについて

ワイヤレスディスプレイの実現方法を調べるときに、よく見かけるキーワードが以下の3つです。

キーワード 説明
Miracast(ミラキャスト) Wi-Fi Alliance(業界団体)が策定した無線ディスプレイの伝送技術
ChromeCast Googleが開発・販売する商品名
AirPlay Apple製デバイスからネットワーク経由で他の機器にコンテンツを再生する機能

今回は、そのうちのMiracastを使用します。

Miracastとは

Miracastは、1対1の無線通信によるディスプレイ伝送技術です。
1対1なので、ルータを設置する必要がありません。
Wi-Fi対応のデバイス同士で直接通信することができます。

ちなみにWindows10はMiracast技術を使って、他のマシンから送られた映像を表示するモニターになることができます(このPCへのプロジェクション)。

接続がうまくいかない時にインターネット上の情報を検索すると、この機能について記載されていることが多いです。今回の使い道とは異なるので注意が必要です。

使用した機器

今回使用した機器は以下の通りです。
PCやディスプレイなど使い回せるものがあれば、2,000円程度で無線ディスプレイを実現できます。
無線LANは2.4GHzのみのサポートなので注意が必要です。

機器 品名 購入価格
(税込)
備考
無線HDMIアダプタ AnyCast \1,880 今回の主役
ディスプレイ iiyama XU2390HS-B3
(23インチ)
\15,145 2年ほど前に購入
テレビスタンド 1homefurnit テレビ台
13-42インチ
\8,549 キャスター付き
無線LAN 子機(USB) TP-Link TL-WN725N \706 PCに無線LANアダプタが無いため購入
USB電源アダプタ 何かに付属していたものを利用
デスクトップPC ドスパラ Regulus AG \52,898 2年ほど前に購入
電源延長ケーブル 以前購入したものを利用

※主にAmazonの法人価格で購入しています。

接続方法

AnyCastとモニタの接続は、HDMI端子に差し込むだけの簡単なものですが、AnyCastへ電源の供給が必要です。
電源はUSBケーブルから供給しますが、USB電源アダプタがAnyCastに付属していないので、別途準備する必要があります。
電源ケーブルの長さはおよそ50cmです。
今回使用したテレビスタンドはおよそ高さ1mなので、延長ケーブルを使用しました。

AnyCastから別途アンテナケーブルが出ています。
今回はとりあえずモニタの裏に引っ掛けて置いたり、ぶら下げた状態で動作確認をしました。

無線の接続距離ですが、弊社事務所でPCとモニタを離して試したところ、7mぐらい離れていても表示できました(推奨されているのは3m未満)。
到達できる距離は電波状況やPC側の無線LANアダプタによって変動する可能性があります。
近距離でもマウスの動きはカクカクします。
サイネージ用途であれば問題無さそうですが、通常のOA業務で使用するにはストレスを感じるかもしれません。

AnyCast

USB電源アダプタ

モニタのHDMI端子

接続した状態