サーバ機選定のポイント
(1) 性能に関するもの
性能に関する主な要素は、CPU・メモリ・ハードディスクです。
データベースサーバとして利用する場合は、データベースの設定 (チューニング)や、システムの設計にも左右されます。
また、データベースサーバの応答速度はネットワークにも影響を受けます。
(2) 信頼性に関するもの
信頼性に関する主な要素は、ハードディスクです。
ハードディスクは物理的に動くので、どうしても壊れやすいです。
その他、電源などのパーツも壊れやすいものと壊れにくいものがあるようです。
(3) 各パーツの説明
① CPU
・演算速度に影響します。
・CPUの種類(Intel Xeonなど)と、クロック周波数(xxx GHz)で性能を比較します。
・熱を持つと性能が劣化するので、ケースの大きさ(空間が十分にあるかどうか)や、ファンなどの冷却装置にも影響を受けます。
② メモリ
・データベースサーバにおいては主に検索性能に影響します。
・容量(xx GB)が評価基準です。
・容量が少ないとメモリ不足になる可能性があるため、予算が許せば多めに搭載すると良いでしょう。後で増設できる場合もあります。
・メモリが不足する場合、ハードディスクの一部をメモリ代わりに使用しますが、メモリより処理速度が遅いため性能が劣化します。
・メモリの使用量はデータベースの設定(チューニング)や、データベース設計にも影響を受けます。
③ ハードディスク
・性能面においては、回転数(xx rpm)が主な評価基準です。
・小規模のビジネス用途で容量が不足するケースはあまり聞きません。
・信頼性においては、RAID(レイド)という仕組みがあると、ハードディスクが1か所壊れてもデータを失わずに処理を続行できます (RAID5)。
・外付けのハードディスクにバックアップを取得する方法がよく用いられます。